ヘルスケア

クリーニングの「抗ウイルス加工」に注目集まる 1カ月で約2千着の注文

 新型コロナウイルス感染拡大の影響が広がる中、クリーニングの際に衣服に施される繊維の抗ウイルス加工に注目が集まっている。クリーニングの不二ドライ(宇都宮市平出工業団地)では、2月下旬から同加工を「Vガード」としてメニューに加え、グループ店も加えた県内外の150店舗で導入。この1カ月で約2千着の注文があった。岡崎善胤(よしたね)社長(62)は「爆発的な反響ではないが、社会貢献のためにも周知していきたい」と話している。

 同社がメニューに加えたVガードは、繊維製品製造卸のマルゼン(同市問屋町)が研究者らと共同開発した薬剤を使用。洗濯、乾燥後、品物全体に薬剤をスプレーで塗布し、仕上げの熱で定着させる。

 開発者のマルゼンは、抗ウイルス繊維を製品化し、平成29年に繊維評価技術協議会(繊技協)が実施する認証制度の「SEK」マークを取得。抗ウイルス加工マスク「ピアレスガード」を製造販売している。

 抗ウイルス加工の繊維製品は複数のメーカーがあり、抗ウイルス性の試験方法が各社で異なることから、繊技協が平成26年に統一規格として試験方法を国際標準化。基準に合格したものにSEKマークを付与している。

 不二ドライでは販売代理店としてこのマスクを取り扱っているが、新型コロナウイルス感染防止で注目が集まり、あっという間に品切れ状態に。供給が追い付かない状態が続いている。

 このため、岡崎社長は「クリーニング業としてできることを」と、抗ウイルス加工をメニュー化することを決めた。まずはお試し期間として顧客に効果を実感してもらうため現在は500円(税別)で提供。今後、正規の価格を設定する。

 また、同社クリーニング各店舗では、窓口の従業員が使用する手袋や制服もVガード加工をしている。(松沢真美)

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