乗るログ

一度乗ったら欲しくなる 速い+楽しい+安い=スズキ・スイフトスポーツ (2/2ページ)

SankeiBiz編集部

 ワインディングで魅力発揮

 高速道路での走りは力強く、あっという間に6速に達する。加速車線から本線への合流や追い越し車線へのレーンチェンジも余裕。この日は時折激しい雨と強風に見舞われたため、そこまでエンジンをブンブンと回した高速走行はできなかったのだが、それでも足回りの専用チューニングや空力パーツの恩恵か、標準仕様のスイフトよりも安定感は明らかに向上しており、とくに不満があった直進安定性は悪条件の中でも進化を実感することができた(ちなみに風速20mの雨風の影響で、風切り音やロードノイズといった静粛性に関してはまったくテストにならず…。東京湾アクアラインは、筆者が通過した直後に通行止めになりました)。

 このクルマの魅力を最も引き出せるのは、こまめなシフトチェンジと低中回転域での高トルクを味わえるワインディングだ。重さのあるステアリングは手応え十分で、狙ったラインを綺麗にトレースする高い操縦安定性を披露。とにかく身軽で、足回りも踏ん張りの効くハードなセッティングを施しており、連続するカーブを颯爽とクリアしていく。回頭性も高く、コーナーの立ち上がりも力強くて速い。安全なドライコンディションなら、MT車らしく自分好みのエンジン回転数を保ちながら屈曲路を駆け抜けるのも楽しそうだ。

 硬い味付けでも走行中の不快感は特になく、長距離走行もほとんど苦にならない。道路の凹凸や継ぎ目でドンと瞬間的なショックはあるものの、引きずることなく一発カット。相当にスポーティーな走行性能を有するものの、普段使いにも全く不便を感じさせない運転のしやすさと乗り心地の良さには感心した。

 軽量・コンパクトで扱いやすく、肌着を身に着けるようにごく自然な感覚でクルマとの一体感が生まれるため、ドライバーの意図とクルマの動きがシンクロするたび「自らの手で操っている」という快感に包まれる。しかもこれが183万円で手に入るなんてもはやバーゲン。これは、乗れば乗るほど欲しくなってくる…。とにかく走ることに喜びを感じるクルマなのだ。余寒が厳しい雨中のロケとなったが、ホットハッチと呼ぶにふさわしい刺激的な走りにこちらの心も熱くなった。ちなみに新型スイフトスポーツは6ATの評価も非常に高いようなので、オートマ派の方にはぜひチェックしてほしいと思う。

【乗るログ】(※旧「試乗インプレ」)は、編集部のクルマ好き記者たちが国内外の注目車種を試乗する連載コラムです。更新は原則隔週土曜日。アーカイブはこちら

主なスペック スイフトスポーツ 6MT(試乗車)

全長×全幅×全高:3890×1735×1500mm

ホイールベース:2450mm

車両重量:970kg

エンジン:直列4気筒直噴ターボ

総排気量:1.4L

最高出力:103kW(140ps)/5500rpm

最大トルク:230Nm(23.4kgm)/2500~3500rpm

トランスミッション:6速MT

駆動方式:前輪駆動(FF)

タイヤサイズ:195/45R17

定員:5名

燃料タンク容量:37L

ステアリング:右

車両本体価格:183万6000円

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