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スポーツEVは楽しいか否か 日産「リーフNISMO」が示した可能性 (1/3ページ)

SankeiBiz編集部

 ※現在、新型コロナウイルスの影響で【乗るログ】の取材を自粛しています。再開するまで当面の間、過去に注目を集めたアーカイブ記事を厳選して再掲載します。記事の内容は基本的に掲載当時の情報となります。

 《2019年1月掲載》日産自動車のワークスチームがレース現場で磨いた技術や経験、そして情熱をフィードバックして開発されたのが、『NISMO』のバッジが付くロードカーだ。今回は電気自動車(EV)で世界一の販売台数を誇るリーフをチューニングしたNISMOバージョンに試乗。スポーツ性能を引き上げたEVは一体どんな走りを見せてくれるのか、2日間のドライブでチェックしてきた。(文・写真 大竹信生/SankeiBiz編集部)

 昨年7月、リーフにもNISMO仕様が投入され、ラインアップは7車種まで拡大された(他にGT-R、フェアレディZ、ジューク、ノート、マーチ、セレナ)。NISMOといえば、内外装に施された赤のアクセントラインが特徴の一つ。リーフも「NISMOレッド」を全身にあしらっており、スポーティーなロー&ワイドのエアロフォルムが存在感を際立たせている。

 加速度マックスの「Bレンジ」

 車両価格を見ると、リーフの最上位グレード「G」が400万円、リーフNISMOは403万円だ(※試乗後に追加設定された「リーフe+」のGグレードは約473万円)。搭載するモーターやバッテリー容量(40kWh)はベース車両のリーフとスペックを共有しており、室内寸法などのサイズ感もほとんど変わらないが、外寸についてはNISMO仕様の方が全長+22mm、全高+10mm、最低地上高+15mmとなっている。これはパンバー形状の変更や、1インチ大きい18インチタイヤを履いているためだ。

 では、何が大きく違うのか。まずNISMOバージョンは、スポーツ性能に特化したモータードライブを実現するために、走りを制御するコンピューター(VCM)に専用チューニングを施していることだ。これにより、ノーマル仕様のリーフより優れた加速レスポンスを実現している。

 実際に乗り込んでアクセルを踏み込むと、もともとリーフが武器としていたモーターならではの鋭い加速力を遥かにしのぐダイナミックな立ち上がりに驚かされる。先述のように、動力源となるモーターはノーマル仕様のリーフと同一のものだ。よって最高出力も最大トルクも全く同じなのだが、VCMを専用チューニングすることで、アクセルを踏んだ時の瞬間的なレスポンスと伸びやかな加速力を大幅に向上させているのだ。とくに、最大のレスポンスと加速度を発揮する「Bレンジ」を選択したときの走りは、体に電気がビリッと走るように刺激的。高性能スポーツカーのように体が背もたれにピタッと吸い付き、頭もGの影響で一瞬クラっときてしまうほどだ。VCMのプログラミングを調節するだけで、レスポンスの鋭さが現行型リーフの2倍にもなるというから驚きだ。

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