グローバルリーダーの育て方

子供が英語を好きになる・嫌いになる分かれ道 継続なくして習得なし (1/3ページ)

龍芳乃
龍芳乃

 今年4月から、小学生5年生以上の教科としての英語が始まりました。成績もつくので、イヤでも英語教育をどう進めていくかを考えなければならなくなってきましたね。

 本来、「学校での英語教育」と塾や英語学童などの「学校外の活動での英語教育」は切っても切れない関係にあり、一緒に語られるべきです。しかし、小学校の授業の進め方や制度については、保護者の考え方や影響力が及びにくいのが現状です。そのため、今回は学校外での活動で学ぶ英語に焦点を絞り、子供が英語を身につけるためのコツを考えます。本気で学校外の活動に力を入れたら、小学校の英語は楽勝になると思いますよ。

我が子には「英語嫌い」になってほしくない

 「英語嫌い」の大人が多いというのが私の実感です。「英語はできたらいいなと思うけど諦めている」「憧れるけど、英語アレルギーになってしまった」などの声をたくさん聞いてきました。

 皆さんはいかがですか? 我が子には、将来の選択肢を広げるためにも英語ができるようになってもらいたい。たいていの親はそう考えますよね。

 子供の場合、いったん感情的に英語を嫌いになってしまうと好きになるのは大変です。

 高校生以上であれば、多少「苦手」と思っても、ロジックや頭で目的を理解して取り組めます。「受験のために」「プログラマーは英語ができないと不利だから」「昇進するために」…など、自分で自分をコントロールしながら、モチベーションを与えつつ頑張れます。一方、年齢が小さければ小さいほど自制する力は弱く、「嫌いだけど頑張ろう」とは思いにくいからです。

 我が子が、英語嫌いな大人たちと同じ道をたどらないようにするためには、工夫が必要なのです。

やる気の歩調がズレると「詰め込み」になる

 「我が子には英語が得意になってほしい」と親が力んだ結果、子供が英語を嫌いになってしまいそうなケースがありました。

 私が運営するインターナショナルスクール「GGIS」に通っている、れいかちゃん(仮名・4歳)のご両親は、入学当初から英語教育に対する熱量が高く、やる気満々でした。教室で使っている教科書を同じものを買って自宅で復習したり、高価な英語教材を購入して帰宅後も練習していたそうです。

 れいかちゃん自身も期待に応えようと一生懸命でした。実際、ご両親の努力の甲斐もあり、れいかちゃんの英語力は飛躍的に伸びました。

 でも、GGISの先生には、れいかちゃんが心から楽しんでいないように見えたようです。中学生のような年齢になっても人間はまだまだ、愛だったり、人間的な関わりだったり、感情の共有などを求めるものです。先生たちには、れいかちゃんが、親との勉強の時間ではなく、親との他愛もない何でもない時間を欲しがっているように映りました。

 れいかちゃんはまだ幼いので言葉にはしないかもしれませんが、いつかそのモヤモヤした感情が「英語が嫌い」という言葉と結びついてしまったら、もったいないことになります。

 「長期的にみて、このままだと良くない」「家では無理せず、英語教育はGGISにお任せ下さい」とご両親に提案し、家庭での宿題や特訓はしばらく辞めてもらいました。

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