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非常食には“ポテトチップス” 東京・板橋区と湖池屋がポテチ備蓄を促したワケ (1/3ページ)

SankeiBiz編集部
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 東京の板橋区役所に今月16日、菓子大手の「湖池屋」から170箱の段ボールが届けられた。中に入っていたのは、“防災スナック”として寄贈された1500袋のポテトチップス。板橋区は湖池屋や東京家政大学と連携し、災害時の非常食としてポテチの備蓄を呼びかけているという。宮城、福島両県で最大震度6強を記録した地震もあり、防災に関心が高まる今、なぜ非常食にポテチなのか。そこには、「ローリングストック」という新たな備蓄の考え方があった。 

 ポテチで「エネルギー補給」

 「カンパンであれば、保管していてもいつの間にか5年の(賞味)期限が来てしまいます。ポテチは少し日持ちもするので、普通に備蓄食料として使えるのではないかと」

 板橋区危機管理室地域防災支援課の藤原仙昌課長は、ポテチ備蓄の意義をこう強調する。ポテチは常温で保存でき、賞味期限は6カ月。賞味期限が近いものから消費し、食べた分を買い足していけば、常に家庭内で一定量を備蓄することができる。これがローリングストックという考え方で、「循環備蓄」とも訳される。

 湖池屋の担当者は「ポテチはエネルギー補給になります。ポテチを食べてほっとしたり…。平時の時もそうですし、有事のときも、心の情緒的ゆとりを思い出す手助けになるのではないかと。日常生活の延長線上に備えをしていただければ」と話す。馬鈴薯(ばれいしょ)を原料とし、油分や塩分を含むポテチは確かに、「もしも」の時の貴重なエネルギー源となりそうだ。

 湖池屋が寄贈したのは「ポテトチップス のり塩」の防災スナック版。パッケージには「おかしで備えよう」「スナック菓子も防災スナックに!」と書かれており、印刷されたQRコードを読み取ると、区の「防災+(プラス)プロジェクト」のホームページにつながる。

 板橋区では、新型コロナウイルス感染拡大の影響で実施できない総合防災訓練の代わりに、3月11日午前11時から地震の揺れを感じた直後の初動対応を身につける「シェイクアウト訓練」を行う予定で、参加を表明した人から抽選で1500人に湖池屋から寄贈された防災スナック版のポテチをプレゼントするという。

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