教育・子育て

大学生就職率96%、前年比2ポイント減 コロナ影響色濃く

 3月に卒業した大学生の就職率は、4月1日現在で前年比2・0ポイント減の96・0%だったことが18日、文部科学、厚生労働両省の調査で分かった。同じ年度の各調査時点での内定率を前年同期と比べると、昨年10月時点で7・0ポイント減に上っていた減り幅は年度末に向かうにつれて徐々に小さくなっていたものの、最後まで新型コロナウイルスの影響が色濃く残った。

 文科省の担当者は「最終的な就職率は一定水準に達したが、依然として厳しいことに変わりはない」と指摘。特に航空や観光など一部業種で採用の抑制が続いている状況を挙げ、「就職できたとしても、希望業種には就けなかった学生も多いと思う。再チャレンジできるよう可能な支援をしたい」と話している。

 大学生の就職率は国公私立大62校を抽出して調査。前年比で文理別では、文系が1・8ポイント減の96・0%。理系は2・6ポイント減の95・9%。地域別は北海道・東北が97・0%(0・5ポイント減)▽関東95・8%(2・4ポイント減)▽中部98・3%(1・0ポイント減)▽近畿95・8%(3・1ポイント減)▽中国・四国94・5%(1・0ポイント減)▽九州95・1%(0・2ポイント減)-だった。そのほか、短大は0・7ポイント減の96・3%、高等専門学校は前年と同じ100%に達した。

 一方、3月に卒業した就職希望だった高校生は16万1093人で、うち就職したのは15万7728人。就職率は前年比0・2ポイント減の97・9%となった。男女別では男子が98・4%、女子が97・1%だった。

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