教育・子育て

「世の人に役立つ仕事を」中学生記者に西鉄・林田社長

 西日本鉄道の林田浩一社長が11日、福岡市内の中学生2人のインタビューに応じた。福岡市を拠点に活動するNPO法人「Wing-Wing」が主催する小中学生によるウェブメディア「キッズプレス」の企画で、中学生記者が西鉄の企業理念や林田氏の生い立ちなどに鋭く切り込んだ。(中村雅和)

 キッズプレスは平成30年5月にウェブ上で創刊し、これまで県内約50の企業・団体などのトップに取材してきた。今回のインタビュアーは、市立柏原中2年の白(しろ)水(うず)一路さん(14)と福岡教育大附属福岡中1年の中山航希さん(12)の2人が務めた。

 緊張した面持ちでインタビューを始めた2人は、林田氏に西鉄の強みや社長の仕事の内容などについて質問。それに対し林田氏は、1日あたり地球8周に相当する約32万キロを運行している路線バス事業や、国際物流事業、都市開発事業などを挙げ、「出会いをつくり、期待をはこぶ」という企業理念に沿って「お客さまに喜んでもらえる事業をやっている」と説明した。また、「会社はビジネスだが、世の中の人に役に立っていることも大事だ」と強調した。

 西鉄に入社を決めた理由について問われると、林田氏は「家族に自慢できる仕事がしたかった。また、福岡は九州の中心だから、そこが元気になれば、私のふるさと(の長崎県)にとってもいいことがあるかなと思った」と明かした。さらに林田氏が、報道陣に「あなたたちよりインタビューが上手だよ」と語り、笑いを誘う一幕もあった。

 インタビューの終了後、白水さんは「将来、自分のためだけでなく、家族に誇れる仕事に就きたいと思った」と述べた。中山さんは「自分だけでなく、他の人のことを考えることが大事だと学んだ」と語り、それぞれ印象に残った様子だった。

 インタビューの模様はキッズプレスのホームページ(http://kidspress.net/)で今月中に公開するほか、9月に県内の小中学校に配布するフリーペーパーに掲載する予定。

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