共用プールに地下水流入か 「冷却に影響なし」 福島第1

2014.7.3 19:37

 東京電力は3日、福島第1原発4号機から取り出した燃料を移送している別棟の共用プール建屋の地下1階で、配管から水の漏洩があったと発表した。東電によると、建屋周辺の地下水がトレンチ(地下水)を通り流れ込んでいるとみられる。東電は「移送済み燃料の冷却への影響はない」としている。

 漏洩は現在使われていない配管の3カ所で発生し、床面に約1・5平方メートルの水たまりができた。水からは、放射性セシウムが1リットル当たり81ベクレル、ベータ線を出すストロンチウムなどの放射性物質が同170ベクレル検出され、周辺の地下水と同等の数値だった。

 4号機の燃料取り出し作業は約7割完了しており、今年中に完了する見通し。1日からはクレーンの定期点検のため9月上旬まで作業を中断している。

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