【局アナnet】手賀沼文化の味、白樺派のカレー 沢野有希

2015.4.18 15:00

 この春、JR上野東京ラインの開通で横浜方面や都心からのアクセスが向上した千葉県我孫子市。かつて手賀沼沿いには、今年移住100年になる志賀直哉はじめ武者小路実篤ら白樺派の文人が住んでいました。その一人である柳宗悦の妻・兼子が仲間に振る舞ったとされるカレーが「白樺派のカレー普及会」(http://shirakabaha.web.fc2.com/)によって再現されています。

 きっかけは郷土史家が雑誌「民藝」で見つけたカレーに関する兼子の文章。文献を丹念に調べて試食会を重ね、8年前にお披露目しました。

 普及会では、当時の定番カレー粉「C&B純カレー」、地元産の野菜に国産肉、それに決め手となる隠し味として味噌を使うなどを条件に、「白樺派のカレー」という名称の使用を許可しています。実際に食べてみると、最初甘く感じ、後から辛さが口に広がります。

 普及会の吉沢淳一副会長は、カレーをきっかけに白樺派や手賀沼文化圏に興味を持ってもらえたら、と期待します。全国販売しているレトルトカレー(ビーフ、チキン、ポークの3種類)は、ほとんど宣伝なしで近く累計10万食を達成する見込みです。4月下旬には市内のレストラン「ランコントル」で常時メニューに復活します。白樺派のカレー、一気にブレイク?

<プロフィル>

 さわの・ゆき bayfm情報アナウンサー。トレイルランニング歴10年目に突入。大会MC等での活動も拡大中。

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