【局アナnet】無人要塞島は森と遺跡の別世界 宮本ゆみ子

2015.8.29 15:00

 東京湾にたったひとつだけある無人島、それが神奈川県横須賀市の猿島です。

 1周約1・6キロの小島で、幕末、ペリー来航の前に国内初の台場が作られて以来、太平洋戦争が終わるまで東京湾を守る要塞の役割を担っていました。

 今も残るレンガ造りの兵舎や弾薬庫、石炭発電施設、様々なトンネルなど重厚な雰囲気と造形の美しさに思わず息をのんでしまいます。これら貴重な歴史遺産は今年3月、国防施設としては初めて国史跡に指定されました。

 終戦まで一般人の立ち入りが禁止されていたことから、まるでジャングルのように覆い茂る緑の原生林など手つかずのまま残されている自然も猿島の大きな魅力です。

 1995年に整備されたフェリーを使えば、横須賀・三笠桟橋からわずか10分程度で島に到着。島で海水浴やバーベキューなどを楽しむ人が増え、今では年間10万人以上が訪れるようになりました。

 事前に横須賀市認定の専門ガイドに案内を申し込めば、普段は立ち入ることのできない要塞の内部も見学できます。豊かな自然と時を超えた世界をあなたも味わってみませんか?

<プロフィル>

 みやもと・ゆみこ 元FM石川アナウンサー、ラジオDJ。音楽・スポーツ・ビジネスなど幅広いジャンルのライターとしても活動中

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