生活保護世帯が最多更新 1人暮らし高齢者の増加が影響

2016.3.2 19:50

 厚生労働省は2日、全国で生活保護を受けている家庭は昨年12月時点で163万4185世帯となり、過去最多を2カ月ぶりに更新したと発表した。前月から1965世帯増加した。働いて収入が得られない1人暮らしの高齢者の増加が影響したとみられる。

 受給者数は前月より1210人増の216万5585人だった。

 世帯別(一時的な保護停止を除く)では、65歳以上の高齢者世帯が前月より1877世帯増の80万5723世帯となり、全体の49.6%。このうち1人暮らしが90.5%を占め、前月より1969世帯増えている。

 一方、働ける世帯を含む「その他の世帯」は174世帯減の27万1037世帯。母子世帯は10万4922世帯、傷病者・障害者世帯は44万4021世帯。

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