散歩で防犯「わんわんパトロール」 練馬区がグッズ配布

2017.11.10 17:31

 飼い犬を散歩させながら地域の防犯・防火パトロール活動をしてもらおうと、東京都練馬区が「わんわんパトロールお散歩セット」製作し、パトロール団体向けに配布を始めた。ペットボトルなどを入れる「トートバック」と、リードに通す「キーホルダー」の2点セット。同区の担当者は「朝夕のお散歩ついでに『いつもと違う』を探してもらうことで、ふだんから安全・安心なまちづくりを意識してもらいたい」(危機管理課)と話している。

 同区では、区内で自主的に防犯・防災活動を行う団体を登録・支援する「区パトロール団体登録制度」が平成23年度にスタート。現在、133団体・5276人(11月1日)が登録されている。

 メンバーが5人以上で過半数が区内に在住、在勤、在学していることなどの条件を満たしていれば、登録団体は区の負担でボランティア保険に加入したり、登録人数に応じて付与されるポイントを夜光ジャンパー、夜光ベスト、のぼり旗などのパトロール用品に交換できるなどの支援を受けている。

 登録制度は当初は防犯・防火パトロールを目的に作られた団体を対象にしていたが、「ここ数年、ご近所で一緒に飼い犬の散歩をする人たちから、『ながらパトロール』で地域の防犯・防火に協力しようという動きが出てきた」(同課)。

 今回の「お散歩セット」は、昨年、こうした団体から提案があり、29年度の新規施策として具体化。同区担当者が入らすとなどをデザインし、29年度予算(370万円)のなかで100セットを製作して10月からポイント交換を始め、すでに25セットが配布済みという。

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