男性が贈る「逆チョコ」32% 名古屋のバレンタイン商戦

2018.1.20 21:18

 バレンタインデーの催事場の売上高が8年連続全国首位とされるジェイアール名古屋高島屋が18日、商品のお披露目会を開いた。高島屋の調査によると、男性が女性へ贈る「逆チョコ」をもらったり、あげたりした人は32%に達した。女性が自分にチョコを買う傾向も強まっており、百貨店各社は幅広い商品をそろえて販売増を目指す。

1粒2000円の高級品も

 お披露目会には商品を作った菓子職人らも参加し、高島屋の売り場は招待客でにぎわった。一般向けは19日からオープン。前年より1割広くし、2千種類以上の商品をそろえた。ベルギーのチョコレート製造大手ゴディバが同店のためだけに作ったチョコや1粒約2千円の高級品などが並ぶ。運営会社の牧野考一常務は「1年かけて準備した。名古屋高島屋にとって最大のイベントだ」とした。

 松坂屋名古屋店は17日に催しを始めており、女性菓子職人のチョコに力を入れている。「催事場に来て楽しんでほしい」(担当者)とその場で食べられるソフトクリームの種類を増やした。

総額1万円以上は47%

 名古屋三越栄店は31日にイベントをスタート。日本酒を混ぜたチョコや、表面に鮮やかな花を描き会員制交流サイト(SNS)上で映えるチョコなどを集めた。販売額は前年比20%増を目指す。丸栄は18日に売り場を設け、名鉄百貨店は24日から菓子売り場のチョコ商品を増やす。

 インターネットを通じた高島屋の意識調査では、バレンタインで購入するチョコの総額を「1万円以上」としたのは前年比9ポイント増の47%で、高額になる傾向があるという。

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