2018.1.25 19:04
岩波書店は25日、「広辞苑」第7版(12日発売)で解説文の間違いを指摘されていた「LGBT」「しまなみ海道」の項目について、ミスを謝罪し、訂正した解説文を同社ウェブサイトに掲示した。
2項目はともに10年ぶりの改訂となる第7版で追加された新収項目。「LGBT」については「多数派とは異なる性的指向をもつ人々」と説明しており、身体の性と自己認識としての性が一致しないことやその人を指す「トランスジェンダー」の説明になっていないと批判されていた。また「しまなみ海道」は経由地である愛媛県今治市の大島を山口県の周防大島と取り違えて説明していた。
同社はサイトで「まことに申し訳なく、お詫び申し上げます」と謝罪。2項目の正しい解説文を以下の通り掲げた。
エル‐ジー‐ビー‐ティー【LGBT】
(1)レズビアン・ゲイ・バイセクシャルおよびトランスジェンダーを指す語。GLBT
(2)広く、性的指向が異性愛でない人々や、性自認が誕生時に付与された性別と異なる人々。
しまなみ‐かいどう【しまなみ海道】
本州四国連絡道路のうち、尾道・今治を結ぶルートの通称。自動車道に歩行者・自転車専用道路を併設、因島・生口いくち島・大三島・大島などを経由する。全長59.4キロメートル。
同社では、上記の訂正内容を印刷した「カード」を希望者に対し用意するとしている。