中国・武漢の肺炎は新型のコロナウイルス WHOも認定 

2020.1.15 12:02

 世界保健機関(WHO)は14日の記者会見で、中国の湖北省武漢市で発生しているウイルス性肺炎について、新型のコロナウイルスが検出されたと認定した。中国当局は9日、発症者を検査した結果、新型コロナウイルスが確認されたとしていた。

 WHOによると、中国当局は7日に複数の患者から新型のコロナウイルスを検出し、12日にはウイルスの遺伝子情報をWHOに提供した。人に感染するコロナウイルスには重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)を引き起こすものがあるが、いずれとも異なることが分かっている。

 WHOは、現時点では人から人への感染が続いているという事態は確認されていないと強調。渡航制限などの措置を取らないよう求めている。

 今回の肺炎では、これまでに武漢市で41人の発症者が確認され、うち1人が死亡。13日には観光でタイを訪れた武漢市の女性が罹患(りかん)していることが分かり、中国以外で発症した初めての例となった。(共同)

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