阪急阪神ホテルズによると、メニューの開発当初は九条ネギを使っていたが、食材の変更をメニューに反映できなかったパターンとしており、阪急阪神ホテルズの広報担当者は「調理側は分かっていたはずなのにメニューが修正できなかった」と話した。
ほかにも大阪新阪急ホテルの宴会場で「芝海老とイカのクリスタル炒め」にバナメイエビを使っていたケースでも、調理人が気付いていながら、放置されていた。会社によると、シバエビの仕入れ値が1キロ2500円なのに対し、バナメイエビは1400円だった。
阪急阪神ホテルズは当初、「調理担当者はメニュー表示の違いに気づいていたが、実際にメニュー表示を行う配膳(はいぜん)担当者との間に情報伝達の不備があった」「意図的ではなく、法令の理解が足りなかった」などと説明。だが、「フレッシュジュース」と表示しながら容器詰めを使い、1386円で提供していた例では、調理担当者を介さず配膳担当者が直接、提供していたという。