≪「何度もバン…地震かと思った」≫
連続爆発事件は、朝の通勤時間帯に起きた。直後の報道によると、現場付近には、爆発物で飛び散った鋼鉄玉やくぎで窓ガラスが破損した車両が何台もあったほか、路上には血痕が残り、爆発の被害を生々しく物語っていたという。
「爆竹よりも大きな音だった。家の椅子やテーブルもぐらぐら揺れた」「バンという音が何度も聞こえた。地震かと思ったよ」。付近の住民や通行人らは中国メディアにこう語った。
現場となった山西省共産党委員会庁舎前は、目抜き通りに面した市の中心部。大きな爆音に続き、白煙が立ち上がった付近は、逃げ惑う通行人らで混乱し、道路は午前10時半まで封鎖された。
近くを流れる黄河支流の汾河にかかる迎沢大橋を走行中だったドライバーは「大きな爆発音が聞こえ、橋を渡り切ると大量の煙が見えた。庁舎の入り口にさしかかると、ミニバンが煙を上げて爆発し、破片が飛び散っているのが見えた」と語った。清掃員の女性は「けがをした男性を見た。かばんが落ちていて、付近は血まみれだった」と述べた。(太原 河崎真澄/SANKEI EXPRESS)