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全身全霊で挑んでいます 舞台「ライクドロシー」 長澤まさみさんインタビュー (1/3ページ)

2013.11.12 17:00

稽古前、片桐仁が小道具を作るのを、そばでじっと見つめていた長澤まさみ。“キャラが濃い面々”との共演を心から楽しんでいるようだ(瀧誠四郎撮影)

稽古前、片桐仁が小道具を作るのを、そばでじっと見つめていた長澤まさみ。“キャラが濃い面々”との共演を心から楽しんでいるようだ(瀧誠四郎撮影)【拡大】

 ホームではなく、アウェーでの挑戦、とでもいおうか。テレビや映画を主戦場にする女優、長澤まさみ(26)が今、本多劇場(東京)で上演中の「ライクドロシー」(作・演出、倉持裕)で2度目の舞台に立っている。「来る仕事をこなす、というのを繰り返すだけでは、必ず行き詰まる時が来る。幅を広げ、今後につなげていくため、今やらなきゃいけない」。それが、下北沢の小劇場に長澤が立つ理由なのだという。

 「ライクドロシー」は、児童文学の名作「オズの魔法使い」を下敷きに、倉持裕(41)がブラックユーモアを効かせて仕立てた、ファンタジー喜劇。冷酷な女市長(銀粉蝶)が牛耳る島を舞台に、市長の小間使いとして働くマッツ(長澤)と島に流れ着いた3人の脱獄囚が、島の平和を取り戻そうと市長に挑む。

 「正義感が強く、愛情深い、けれど意地悪な感じもある女の子」と評するマッツは、実は倉持が長澤をイメージして書いた。「意地悪さは、たしかに私の中にもありますね」。かわいい顔で平然と認めるあたり、小悪魔的な魅力が漂う。

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