2度あることは3度あるとよく言います。ニッポン放送のショウアップナイターで、今年の胴上げシーンを2度中継したのは、大ベテランの胡口(和雄、こぐち・かずお)アナウンサーでした。その2試合とは、ジャイアンツがセ・リーグを制した試合と、さらにクライマックスシリーズでカープを下して日本シリーズ進出を決めた試合。ニッポン放送のスポーツ部にだってアナウンサーは他にもたくさんいます。偶然ローテーションがドンピシャだったわけです。
胡口さんには昔から野球の神様に愛されているふしがあるんです。今年も「持ってた」胡口アナ、日本シリーズの中継担当は第6戦でした。そう、楽天が王手をかけてマー君が先発したあの試合です。こりゃ3度目の胴上げ中継も胡口アナで決まりか? そう思いながら実況に耳を傾けます。スイッチを入れるとバッターはロペス。「不振だったロペスが今日の第1打席ではヒットを打っています」。何球かロペスがファウルで粘っているシーンを聴きながら、信じてもらえないでしょうが「何か起きる!」と確信しました。マー君がホームランを打たれる直前にそれを予知できたのです。