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「暮しの手帖」という貴重な良心 花森安治が貫いた手づくりの編集制作力 松岡正剛 (1/5ページ)

2013.11.25 18:00

SANKEI_EXPRESS__2013(平成25)年11月24日付(13面)

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  • 【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)
  • 【BOOKWARE_松岡正剛】BOOK_MEETS_BOOK

 【BOOKWARE】

 右の写真を見て、これが44年前の雑誌の目次の一部だとわかる人はいないだろう。それほど斬新だ。しかし、そうなのだ。「暮しの手帖」1969年冬号なのだ。中身はいまでも説得力をもつ。たとえば見出しになっている「天ぷら油とサラダ油」については、編集部が実験検証したところ、「作ってみても食べてみても二つの油に差はない」「まんまとメーカーの手にのっていました」というふうにレポートされている。

 花森安治が「暮しの手帖」を創刊したのは1948年だった。すでに大橋鎮子(しずこ)とともに衣裳研究所で『スタイルブック』を創刊していたが、このコンビで女たちの「暮らしの知恵」の役立つ雑誌をつくることにした。そんな雑誌はなかったから、なにもかもが手作りになった。

 編集方針は、世の中に流通している常識を鵜呑みにしない、説明はわかりやすくする、商品の特性は必ず検証する、妥協はしない、大事なことは繰り返す、というもの。とくに商品テストはスタッフ全員で立ち向かった。そのため企業広告をいっさい受け付けなかった。当然、編集制作にお金はかけられない。みんなが知恵を出し、みんなが手を出した。見出し文字や表紙の絵は、死ぬまで花森自身が描いた。

ぼくの父は「文芸春秋」を毎月愛読、母は「暮しの手帖」

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