11月17日、タクロバンを訪問したアーサリン・カズン国連WFP事務局長は、避難所となった高校で子供たちに栄養強化ビスケットを自ら配布。「フィリピンの人たちの災害から立ち直ろうとする強い回復力を見ました。生活再建のための支援を求めています」と話した。
(11月)13日から(11月)24日まで、コメ4040トンとビスケット127トンの計4167トンが送られた。
≪命つなぐ 情報と物流のプロ≫
フィリピンの台風被害を受け、世界中から援助隊が被災地に入った。捜索隊や医療チームの活躍を報道で見た人も多いだろう。
実は他にも、あまり目立たないがとても重要な役割を担う支援のプロがいる。情報通信技術と物流の専門家たちだ。
被災地では電話や無線、インターネットなどの通信網が切断された。支援活動を行おうにも、情報伝達の手段すらなければ活動は難しい。緊急支援でまず重要なのが通信網の整備だ。