夏の炎天下に塩田に海水をまき、大釜で塩を煮詰める伝統製法で作られた塩をなめてみる。舌にささるようなトゲトゲしさがなく、やわらかい風味だ。この塩を使うと料理がまろやかになると評判で、都内で期間限定で販売したところ、あっという間に売り切れたという。エキストラで出演した熟練の浜氏(はまじ)、登谷良一さん(66)は「ちょんまげにふんどし姿で塩まきしました」と照れくさそうに笑っていた。
美しい加賀料理と食材、絵画のような景色を堪能した旅となった。(杉山みどり、写真も/SANKEI EXPRESS)
■武士の献立 優れた味覚と料理の腕を持つが、気の強さがあだとなり1年で離縁された春(上戸彩)は、加賀藩の料理方である舟木伝内(西田敏行)に才能を見込まれ、跡取り息子・安信(高良健吾)の嫁にと懇願されて再婚する。舟木家は代々、藩に仕える由緒ある包丁侍の家だが、安信は料理が大の苦手。春は夫の料理指南をはじめる。「武士の家計簿」(2010)に続き、江戸時代の加賀藩を舞台に描くシリーズ第2弾。監督は「釣りバカ日誌」シリーズの朝原雄三。