【牧野直子の健康ごはん】
クリスマスも過ぎ、いよいよ年末。大掃除や年賀状書き、正月料理の準備などやることがたくさんありますね。そんな忙しい中で、今回は手抜きに見えない簡単献立の紹介です。切り身の鯛を米にのせて炊くだけの炊き込みごはんと、彩りにかにかまぼこを使ったすまし汁です。これにひじきの煮物やかぼちゃの煮物、きんぴらごぼうなど組み合わせれば、バランスが整う献立になります。こういった惣菜は作り置きしておくと便利ですが、作る時間がなければ、買って食卓を整えるのでもよいでしょう。
鯛は種類が豊富ですが、今回使った真鯛は冬から春が旬。魚の中では脂質は少ないのであっさりしていますが、イノシン酸という旨み成分が多いので、おいしいのです。天然ものと養殖ものでは、やや栄養価が違い、養殖もののほうが脂質は多いので、少しエネルギーは高く、ビタミン類ではビタミンB1が多く含まれます。
ほうれん草も冬が旬の青菜です。カロテンやビタミンC、鉄、葉酸、食物繊維が期待できます。特に露地もののほうれん草は、夏に比べて旬の冬はビタミンCが倍くらい多く含まれます。ほうれん草は購入したら野菜室で保存しますが、傷みやすいので硬めにゆでて、食べやすく切って冷蔵保存が便利。こうしておけば、いつでも汁物の具や和え物などに使えるので、下ごしらえしておくことをおすすめします。