「極渦は、北極圏とその外側の中緯度地域との気温差によって発生する。昔は気温差が大きかったが、近年は北極圏の気温が世界平均の2倍の上昇を記録したことで、気温差が縮小。その分、気流も弱まりやすくなった」。
ベルリン近郊にあるポツダム気候変動研究所のディム・カウマウ上級研究員はフランス通信(AFP)に対し、地球温暖化が影響していると指摘した。
日本も「この冬一番」
また北半球の異常気象の原因としては、中緯度地域の上空を吹く「偏西風」の蛇行が指摘されており、南側に蛇行している地域では、北極圏から寒気が南下しやすくなる。
この蛇行にも温暖化が影響しているという。米CNNの上級気象専門家、ブランドン・ミラー氏は「蛇行は温暖化で北極の海水温が上昇し、海氷が溶けたことに端を発する世界的な異常気象の一つだ」と断言。