党執行部は当初、進次郎氏の人気の高さを見込んで、舛添氏の応援弁士に投入することも検討していた。しかし、支援どころか、進次郎氏は「舛添不支持」発言を繰り返している。
選対幹部は「進次郎氏は内閣の一員だ。政府・自民党の方針に反するべきではない」として菅義偉(すが・よしひで)官房長官(65)に注意するよう求めたが、菅氏は16日の記者会見で「(舛添氏を)応援してもらえればありがたい」と述べたのみ。そもそも党執行部も、進次郎氏に翻意を促す気配はない。
舛添氏の除名処分を取り消さず、都連推薦にとどめるなどした党の曖昧な対応への後ろめたさも一因だが、進次郎氏が舛添氏批判を繰り返すのを放置し続ければ選挙戦にも影響が出かねない。