政治的問題も影響せず
上海では今回、イベント会社の力を借りた。ネットで昨年(2013年)12月、このイベントの入場券を売り出したところ、握手会への参加とサインがもらえる限定60枚のチケット(598元=約1万円)は一瞬で売り切れ。最も安い席(280元=約4700円)もその日のうちに売り切れたという。于さんによると、この日のイベント参加のために、北京など北部や広東省広州など南部から上海までやってきたファンもいた。握手会では、あこがれの声優に直接会えたことで、泣き崩れながらも興奮気味に日本語で話しかける中国人の女の子が何人もいた。
于さんらは3月に、日本から有名なアニメソングの歌手を上海に招き、大がかりなコンサートを開く計画を進めている。
上海では昨年(2013年)10月から今年1月15日まで、精密模型で知られる日本の海洋堂(本社・大阪府門真(かどま)市)が制作したフィギュアを集めた展示会が開かれ、親子連れなどでにぎわった。日本の人気マンガ「北斗の拳」主人公の等身大フィギュアや、小さな恐竜の模型まで大小約4000点が並んだ。関係者によると展示会の開催には準備に3年かかったが、「(日中関係の悪化など)政治的な問題の影響はなかった」という。