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親子3代 受け継がれたチャレンジ性 「岸田吟香・劉生・麗子-知られざる精神の系譜」 (2/5ページ)

2014.2.17 10:50

岸田劉生「童女図(麗子立像)」1923年、油彩_神奈川県立近代美術館蔵(世田谷美術館提供)

岸田劉生「童女図(麗子立像)」1923年、油彩_神奈川県立近代美術館蔵(世田谷美術館提供)【拡大】

  • 岸田麗子「自画像」1921年、水彩_個人蔵(世田谷美術館提供)
  • 岸田劉生「自画像(廿七歳誕生日に際しての)」1917年、コンテ_平塚市見術館蔵(世田谷美術館提供)
  • 小林清親「桃花散・百発百中・精●(=金へんに奇)水」引札_制作年不詳、木版、内藤記念くすり博物館(提供写真)

 他の絵は知られなくても、今も「麗子像」で多くのファンを持つ劉生は、17歳から洋画界の重鎮・黒田清輝(1866~1924年)に絵を学んだあと、印象派のゴッホやセザンヌの手法も会得、デューラーや北方ルネサンスにも影響され、細密な写実を重視する「草土社」を結成する。才能あふれる作品ばかりだが、38歳という若さで亡くなる20年余りの創作活動の中で、画風は千変万化した。

 麗子との濃密な時間

 親子3代に共通する精神性は「どんな境遇でもへこたれないチャレンジ性。一つの場所に安住せず、リスクを恐れず、新しい世界に飛び込んでいく前向きさ」(世田谷美術館の杉山悦子企画担当課長)だという。

 波瀾万丈の人生の中で吟香は、多くの分野にエネルギッシュに取り組んだ。劉生も結核を克服したばかりでなく、1923(大正12)年の関東大震災で家が半壊しても、壊れた家の上で家族と記念撮影し、不敵な笑みを浮かべている。麗子は第二次世界大戦の疎開生活中でも、寺に子供を集めオペレッタを上演するなど、明るさや積極性を失わなかった。

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