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常識では推し量れない手法、表現で 「森の玉手箱」展 (1/3ページ)

2014.3.17 14:45

透明な素材を使い、人間の実存を問い直す木村幸恵さんの作品=2014年3月12日、神奈川県足柄下郡箱根町の彫刻の森美術館・本館ギャラリー(原圭介撮影)

透明な素材を使い、人間の実存を問い直す木村幸恵さんの作品=2014年3月12日、神奈川県足柄下郡箱根町の彫刻の森美術館・本館ギャラリー(原圭介撮影)【拡大】

  • 窓から差し込んだ赤い光を変化させる壁を作る北川貴好さん=2014年3月12日、神奈川県足柄下郡箱根町の彫刻の森美術館・本館ギャラリー(原圭介撮影)
  • 2014年5月2~6日、8月9~13日には角野晃司さんがミノムシに扮しながら外界とコミュニケーションするパフォーマンス「蓑虫なう」も行う=2010年10月13日(提供写真)

 【アートクルーズ】

 春の日差しが暖かさを増す中、開館45周年を迎えている「彫刻の森美術館」ギャラリーで、3月22日から、現代美術作家8人による作品展「ミーツ・アート 森の玉手箱」が開かれる。開放的で分かりやすい野外彫刻の眺めとは異なり、閉ざされた空間の中に、映像やパフォーマンス、体験アートなど刺激的で、示唆に富んだ作品が並ぶ。“玉手箱”から出てきたあなたは、美術を見る目が、まったく変わっているかもしれない。

 人間の本質を考えさせる

 急ピッチで進む制作現場を訪ねた。出品者の一人、木村幸恵さん(38)は、暗い天井から、透明な糸やラップで作られた不思議な像をつり下げていた。それは浮遊する魂のよう。

 木村さんには、人間に対する基本的な考え方がある。「私は、人間は知覚や記憶、情報の液体にいつも浸されていて、そういったものとの関係が生まれたときに、存在すると思う。それを表現したい」

 半透明で不確かな像は木村さんの“自画像”であり、他者から見られている像でもあるという。人間の本質、実存とは何か、を考えさせる作品だ。

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