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「ツイッターでキューバ転覆」陰謀 米当局が開発・運用 AP報道

2014.4.5 00:00

SANKEI_EXPRESS__2014(平成26)年4月5日付EX(1面)

SANKEI_EXPRESS__2014(平成26)年4月5日付EX(1面)【拡大】

 米政府当局が2010年に、敵対するキューバの政府転覆をもくろみ、極秘裏にツイッターに似たソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を立ち上げ、国民不満をあおる秘密工作を行っていたと、AP通信が3日報じた。米政府はSNSの立ち上げは認めたものの、政府転覆の陰謀は否定した。任務は海外での人道支援を担当する国際開発庁(USAID)が行っていたもので、「キューバ国民の相互交流や海外との交流を手助けするのが目的」という苦しい弁明に追われている。

 ■不満あおり民主化運動へ

 AP通信は約1000ページに及ぶ内部資料を入手しスクープした。報道によると、キューバ版のツイッターの名前は「スンスネオ」で、キューバに生息するハチドリのさえずりを意味する言葉。USAIDが09~12年に総額約160万ドル(約1億6000万円)を投じて極秘裏に開発・運用していた。

 キューバ政府にばれないようにするため、ケイマン諸島とスペインにダミー会社を設立。米国内のサーバーから携帯端末向けのアプリとして送信していた。11年には利用者が4万人に達したものの、米国側の資金の枯渇などにより12年には利用できなくなったという。

 キューバでは海外からの不都合な情報を遮断するため、インターネットやIT機器の利用が大幅に制限されていたが、08年に初めて携帯電話やパソコンの使用が認められ、ネット利用も広がった。米政府はそこに着目し、スンスネオを開発した。

 AP通信は、ツイッターなどのSNSが大きな役割を担った中東の「アラブの春」のような民主化運動をキューバで起こし、共産党政権を崩壊させることが目的だったと指摘。具体的な秘密工作として、キューバ国民に対して大勢の人間が集結し突発的にパフォーマンスを行う「フラッシュモブ」を呼びかけるなど、キューバ政府に察知されないよう細心の注意を払いながら徐々に危機をあおろうとしていたと伝えた。

 ■「交流支援」苦しい弁明

 AP通信の報道に対し、米政府はただちに反論。USAIDのマット・へリック広報官は米メディアに「キューバ人がお互い自由に話し合うとともに、(言論の自由といった)権利の行使や国外と交流することを助けるためのものだ」と説明した。ホワイトハウスのジェイ・カーニー報道官(48)も3日の会見で、「秘密計画との指摘は間違いで、議会の承認を得て、政府監査院(GAO)の監督下で合法かつ適切に進められていた」と強調した。

 これに対し、米上院司法委員会のパトリック・リーヒ委員長(74)は米MSNBCテレビに「報告を受けていなかった」とした上で、「政府転覆の秘密工作を行うなど全くのナンセンスだ。何らかの意味があるとしても、(人道援助を担う)USAIDが行うべきことでない」と批判した。

 米政府は長年、“庭先”にある共産主義国家キューバのカストロ政権の弱体化に腐心しており、最近もフロリダ州マイアミに拠点を置く反カストロ放送局に資金援助を行う工作を展開していた。

 フロリダ国際大学キューバ研究所のホルヘ・デュアーニ所長は米CNNテレビに「秘密プロジェクトの存在は驚くに当たらない。もっとも、成功したかは疑問だ」と、皮肉った。

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