4月20日に神宮球場で行われた東京六大学野球春季リーグで、東大が慶大に2-13で敗れ、1987年秋季リーグ戦から90年秋季にかけて東大がつくったワースト記録に並ぶ70連敗となった。不名誉な記録阻止をかけた一戦で大敗し、東大の選手たちはうつむきながらベンチを引き揚げ、母校を率いて3季目の浜田一志(かずし)監督(49)は「不名誉な記録で注目されるのはスポーツマンとして悔しくて仕方がない」と肩を落とした。だが、OBやファンからは多くの激励の声が寄せられ、有井祐人(ありい・ゆうと)主将(21)=愛媛・新田青雲中教校出=は「70連敗は情けないの一言だが、切り替えて次の早大戦に臨みたい」と必勝を誓った。
斎藤に勝って3年半
東大はこの試合、三回まで慶大を無安打に抑えたが、四回に藤本知に先制2点本塁打を打たれた。その後も救援投手陣が慶大の勢いを止められず、東大は九回無死満塁から2点を返すのが精いっぱいだった。
東大は2010年10月の秋季リーグで斎藤佑樹投手(25)=現日本ハム=が先発した早大に4-2で勝った後、2引き分けを挟んで3年半、白星から遠ざかっている。