(4月)22日には、海軍の潜水士が捜索後、頭痛や腕のまひを訴え、治療を受けた。聯合ニュースによると、23日にも潜水士10人がまひや疲労蓄積などの症状を見せたという。
長時間の潜水後の急浮上に伴い、血行が妨げられる「減圧症」とみられている。構造が複雑な船内の捜索中、酸素供給用のホースがねじれ、急浮上したケースもあったという。
民間潜水士でつくる「韓国海洋救助協会」の黄大植本部長(57)は「事故現場は水温が11度前後と低く、水中の視界も極めて悪いため、潜水に適さない環境」と指摘する。救助チームは、減圧症を治療する減圧室を搭載した海軍艦艇を現場周辺に配置した上で、懸命の捜索を続けている。
≪胴衣のひも結んだ男女生徒、船内で見つかる≫
珍島沖で沈没した韓国の旅客船内で、互いの救命胴衣のひもを結んだ男女2人の高校生の遺体が見つかった。ひもを解き男子生徒を先に収容しようとしても、離れがたいかのように浮かび上がらず、潜水士らは涙したという。韓国紙、京郷新聞が4月24日伝えた。