東京国立近代美術館が、東日本大震災に関する特集を組むのは、11年5月の「東北を思う」、12年1月の「東北を思う-記憶・再生・芸術」に次いで3回目。1回目は、東北出身やゆかりの画家の作品などを展示、2回目は東北を舞台に撮影された写真などを通して、アートにおける東北の重要な位置を伝えてきたが、3回目は、アーティストの動きや足跡を振り返る。
保坂健二朗主任研究員は、「作品を収蔵することで、今後も何度でも展示し、記憶を呼び戻すことができる」と、特集の意義を挙げる。作品には賛否が分かれるものもあるが、「あくまでもニュートラルに展示している。作品を見て、答えは鑑賞者のみなさんでさがしてほしい」と話している。(原圭介/SANKEI EXPRESS)
【ガイド】
■特集「地震のあとで-東北を思うIII」 6月1日まで、東京国立近代美術館(東京都千代田区北の丸公園3の1)。一般430円、大学生130円、高校生または18歳未満、65歳以上など無料。月曜休館だが、5日は開館、7日が休館。(電)03・5777・8600。