最後を締めくくる“聖地”は沖縄から。宜野湾市の「宗像堂(むなかたどう)」はハード系のパンと、自家製酵母を沖縄県に広げたパイオニア的存在。「自家製酵母は発酵がゆっくりなので、沖縄の県民性に合う。素材もおばあちゃんが海でとってきたアオサだったりと、地元ならでは。『沖縄』がぎゅっと詰まったパンなので、その場に行って食べるのが一番おいしい」
パンを通じて、土地を、人を味わおう。(塩塚夢/SANKEI EXPRESS)
■いけだ・ひろあき 1970年、佐賀県生まれ。フリーのライター兼編集者として旅行ガイドなどを手がけていたが、約5年前からパン専門のライターに。他の著書に『パンラボ』(白夜書房)、『サッカロマイセスセレビシエ』(ガイドワークス)など。