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脱遺訓政治の変化とらえ交渉 拉致再調査 (1/3ページ)

2014.5.31 10:15

北朝鮮との拉致問題再調査の合意について会見する菅義偉(すが・よしひで)官房長官=2014年5月29日午後、首相官邸(鴨川一也撮影)

北朝鮮との拉致問題再調査の合意について会見する菅義偉(すが・よしひで)官房長官=2014年5月29日午後、首相官邸(鴨川一也撮影)【拡大】

  • 5月28日、首都ストックホルムで行われた3日目の日朝外務省局長級協議を終え、記者団に囲まれる北朝鮮の宋日昊(ソン・イルホ)朝日国交正常化交渉担当大使。翌29日、北朝鮮はすべての拉致被害者の再調査を約束した=2014年、スウェーデン(ロイター)
  • 拉致被害者、増元(ますもと)るみ子さん=拉致当時(24)=の弟で、家族会事務局長の照明さん=2014年5月30日、東京都千代田区(財満朝則撮影)
  • 北朝鮮による拉致被害再調査の報告を受けて記者団の質問に答える横田滋さん、早紀江さん夫妻=2014年5月29日夜、神奈川県川崎市(蔵賢斗撮影)
  • 政府が認定する安否不明の拉致被害者(「死亡」「未入国」は北朝鮮の発表・回答)。※拉致被害者の項目は、氏名、当時の年齢、北朝鮮発表の順
  • 金正恩(キム・ジョンウン)氏と張成沢(チャン・ソンテク)氏の関係=2013年12月13日、※敬称略。写真は聯合ニュースなど
  • 北朝鮮・首都平壌市
  • 作家、元外務省主任分析官、佐藤優(まさる)氏(共同)

 【佐藤優の地球を斬る】

 わが国と北朝鮮が、拉致問題を含む二国間関係を正常化に向けた交渉を行うという合意文書を5月29日、発表した。合意文書の冒頭には、こう記されている。

 〈双方は、日朝平壌宣言にのっとって、不幸な過去を清算し、懸案事項を解決し、国交正常化を実現するために、真摯(しんし)に協議を行った。

 日本側は、北朝鮮側に対し、昭和20年前後に北朝鮮域内で死亡した日本人の遺骨および墓地、残留日本人、いわゆる日本人配偶者、拉致被害者および行方不明者を含む全ての日本人に関する調査を要請した。

 北朝鮮側は、過去北朝鮮側が拉致問題に関して傾けてきた努力を日本側が認めたことを評価し、従来の立場はあるものの、全ての日本人に関する調査を包括的かつ全面的に実施し、最終的に、日本人に関する全ての問題を解決する意思を表明した。

 日本側は、これに応じ、最終的に、現在日本が独自に取っている北朝鮮に対する措置(国連安全保障理事会決議に関連して取っている措置は含まれない)を解除する意思を表明した>

 <北朝鮮側は、過去北朝鮮側が拉致問題に関して傾けてきた努力を日本側が認めたことを評価し、従来の立場はあるものの>という外交上の修辞がついているものの、拉致問題に関する再調査を明示的に認めている。日本外交の勝利といえる。

北朝鮮のイデオロギー転換

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