サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会で2大会ぶりに1次リーグで敗退した日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(61)が6月25日、ベースキャンプがあるイトゥで記者会見し「責任は全て私にある。代表を離れなければならない」と退任を表明した。契約は今大会で満了する。一方、選手らは現地の26日未明にサンパウロから帰国の途に就いた。日本に27日夕に到着する。
「満足していない」
ザッケローニ監督は無念さをにじませながら会見に臨んだ。まず、W杯を振り返り、「満足していない。1次リーグを突破すると強い意気込みで臨んだ。もっといってやろうという気持ちが強かったが、結果がついてこなかった。今回のメンバーは私が選び、戦術も私が決めた。責任は全て私にある」と語った。
日本に植え付けたかったことを問われると、「格上にも日本らしく挑んでいこうという姿勢だ。選手は私の信念を実行してくれた。少しずつ成長を見せてくれた。今大会に臨むに当たり、自信もあったが、短期間の日程でスタートからつまずいてしまった」と話し、大会へのアプローチの仕方のまずさを悔いた。そして、今後の日本に望むこととして、「ゲームの中で起こり得る不利な出来事、判定などに左右されずに継続していいプレーをしなくてはいけない。このチームを離れるが、私は日本代表の一員だと思っている」と述べた。