長谷部に「本物の主将」
4年間、チームのキャプテンを務めた長谷部誠(30)は、2012年に主将を返上して若手に委ねる考えを監督に伝えた時のエピソードを明かした。当時、所属していたウォルフスブルク(ドイツ)で出番を失い、自信を失いかけていた長谷部を指揮官は「今までいろんなところで監督をしたが、本物の主将はマルディーニとおまえだけだ」と鼓舞。かつてACミランでともにイタリア1部(セリエA)優勝を勝ち取った元イタリア代表の名DFを引き合いに翻意を促すザッケローニ監督に、長谷部は強い信頼を感じたという。
攻撃的なサッカーを目指したザックジャパンは、55試合の国際試合を戦って30勝12分け(1PK勝ち含む)13敗。2011年にアジア・カップを制覇し、2年近くに及んだW杯アジア予選も難なく突破したが、昨年6月のコンフェデレーションズカップは3連敗、W杯は1分け2敗と世界の真剣勝負の場では勝利を挙げられなかった。相手との力関係で自分たちの長所を出せない時の戦い方という課題は、これからの4年に引き継がれる。(SANKEI EXPRESS)