天童荒太さん(以下天童) 周りがそんなに反対する中、どうして中島さんは自信を持てたんですか。
中島 ドイツのガルテナーと話すと、みんな幸せでしょうがないって言うんですよ。幸せは万国共通だから、日本でも当たるに違いないと。単純な動機ですよね。
不燃ゴミは持ち帰り
天童 そうして、実際にクラインガルテンが誕生した。独自のルールがありますね。
中島 まずは、大命題である環境保全。そのために水と土を汚さない有機無農薬をお願いしています。ゴミも、生ゴミは各自の庭で堆肥にしてもらって、肥料にならないプラスティックなどの不燃ゴミは、出発地の自治体に持って帰ってもらう。ここでは一切回収しない。不便だとは思いますが、「不燃ゴミの始末って手のかかるものだなあ」と思ってもらえれば、そこでまた環境学習になるでしょう。初めて来た方にはある意味厳しいですが、ガルテナーのみなさんは意識が高い方が多いので、受け入れてもらってる。