サントリーホールディングス(HD)の佐治信忠(さじ・のぶただ)会長兼社長(68)と、10月1日付で次期社長就任が内定した新浪剛史(にいなみ・たけし)氏(55)が7月1日、東京都内で記者会見した。
新浪氏は「サントリーの文化を継承しながら、本当のグローバル企業を目指したい」と抱負を語り、積極的な海外展開を目指す考えを示した。
新浪氏は、ことしの米酒造大手ビーム社の買収で「販路が増えた。それをいかに生かすかだ」と強調し、世界的に酒類事業の収益を強化する方針を明らかにした。外部からのトップ就任には「会社の中を理解し、対話することが大事だ」と述べた。
佐治氏は「新浪さんは(サントリーの社風を表すとされる)『やってみなはれ』の人だった」と新浪氏を起用した理由を説明。「私と二人三脚で経営のかじを取っていこうと思う」と話した。売上高4兆円の目標には「M&A(企業の合併・買収)を仕掛けないといけない」とし、今後3~5年は経営に携わる意向を表明した。