確かに、しゃれた外観と、1、2階合わせて18席というこじんまりした空間からは、不思議とパリの雰囲気が漂ってくる。大川氏のこだわりのなせる業だが、料理の方のこだわりも半端ではない。
最大の特徴は何といっても「シェ ミッシェル」と同様「極力、生クリームやバターを使わず、ブイヨンで仕上げるという本場・パリそのままのビストロ料理を心がけている」(大川氏)点だろう。
こうしたこだわりが口コミで広がり「ビブグルマン」を獲得したわけだが、大川氏いわく、顧客の8割は女性で30代~70代と幅広く、昨今の健康志向の高まりから「ご高齢の方々から『あっさりしているのにコクがある』と高い評価を受けている」という。
ブイヨンで煮込む
そんな料理の数々を早速、いただいた。まずは「フォアグラ、マグレ鴨、イチジクのテリーヌ」。