日本マクドナルドは7月25日、中国・上海の食品加工会社「上海福喜食品(しゃんはいふっきしょくひん)」が使用期限切れの鶏肉を使用していた問題を受け、中国製の鶏肉を使った「チキンマックナゲット」など8種類の商品の販売を中止した。今後、商品に使う鶏肉は全てタイから調達する。調達先の切り替えに伴い、多くの店舗で鶏肉を使った商品の品切れが一時的に発生する可能性があるとしている。
対象の商品は、中国製鶏肉を使った「チキンフィレオ」「チキンエッグマフィン」など。上海福喜食品以外の中国の2社との取引も中止した。
日本マクドナルドのサラ・カサノバ社長(49)は「中国製チキン商品に対する懸念が高まっていることを受けて決定した」とのコメントを出した。
日本マクドナルドが2013年に商品に使った鶏肉の38%が中国製で残りがタイ製だったが、今後はタイ製に一本化する。
日本マクドナルドは、チキンマックナゲットを購入した客への返金に関して「事実関係の調査結果が出た後に検討する」と説明。中国製鶏肉を使った他の商品の返金予定はないという。
日本マクドナルドは従来取引をしているタイの2社に増産や供給拡大を要請している。日本マクドナルドの各店舗で在庫となっている中国製の鶏肉は廃棄処分する方針。(SANKEI EXPRESS)