サイトマップ RSS

「火遊び」で早まったプーチン政権の最期 (1/4ページ)

2014.7.30 11:15

マレーシア機撃墜の状況=2014年7月3日と7月18日、ウクライナ東部。※日時は現地時間。ウクライナ国防当局調査機関の資料を基に作成

マレーシア機撃墜の状況=2014年7月3日と7月18日、ウクライナ東部。※日時は現地時間。ウクライナ国防当局調査機関の資料を基に作成【拡大】

  • 【マレーシア機撃墜】ウクライナ・ドネツク州グラボボ村=2014年7月17日午後5時15分ごろ
  • ウクライナ南部クリミア自治共和国と特別市セバストポリ(※2014年3月18日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は首都モスクワのクレムリン(大統領府)での演説で、この地域のロシア連邦への併合を宣言した。<親露分離派の地域>グルジア・アブハジア自治共和国、グルジア・南オセチア自治州、モルドバ・沿ドニエストル

 【国際情勢分析】

 「彼はクリミアを取り戻した指導者として歴史の教科書に載りたかったのさ」。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(61)が3月、ウクライナ南部クリミア半島の併合に踏み切った理由について、信頼できる複数の識者たちは、実はこんなシンプルな見方で共通している。クリミアから始めた“火遊び”がマレーシア機撃墜の大惨事に至ることは、プーチン氏自身にも想定外だっただろう。

 ウクライナで親欧米派が実権を握った2月の政変以降、ロシアはウクライナ東部と南部で親ロシア派住民の反乱をたきつけた。露特務機関が暗躍したのはもとより、「クーデターで発足したファシスト政権により、東部・南部の住民には危険が迫っている」といったプロパガンダ(政治宣伝)が大きな役割を果たした。

 クリミアはロシア系住民が6割を占め、ロシアでも「ロシア固有の領土だ」と考えている人が多い。地理的にも「獲得しやすい断片」であり、ウクライナの親欧米派を“懲罰”するには都合のよい素材だった。

親露派武装勢力 地元住民だけでなく…

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ