皆さま、こんにちは。先週梅雨が明けて、本格的な夏がやってきました。
この季節になると、時間をかけても見に行きたくなる花があります。日が出るころにつぼみが開き始め、お昼ごろには花弁が閉じ、咲いてから3日から5日で散ってしまう花…。今回のテーマに選んだ「蓮」です。
蓮は、インド原産の植物で、泥水の中で生え育ちながら、水上で美しい花を咲かせます。きれいな水だと、花が小さいとも聞きます。その姿に人生を重ね合わせ、苦労すれば苦労した分だけ、人間として輝くことができる、そんなことを考えさせられます。
涼気をよぶ紅の花
先日、朝早くに横浜の三渓園をたずねました。
門をくぐると、まさに別世界。見上げると、小高い丘に三重の塔が建ち、梅、桜、藤、牡丹、紅葉など季節によってさまざまな草花が楽しめるようです。そして、今の季節は蓮。一面に広がった蓮の葉は朝の光をいっぱいにうけ、ゆらゆらと気持ちよさそうに風に揺れていました。ところどころに顔を見せる紅の蓮は、息をのむ美しさ。風に身を任せ揺れるさまは、見ているだけで心を浄化し、穏やかな気持ちにさせてくれます。