アサヒのドライゼロは、今年1~7月の販売量が前年同期比16.4%増の239万ケース(1ケースは350ミリリットル缶24本)と伸長。特に、梅雨明けを迎えた7月後半は売り上げが約4割も伸びたため、8月の増産を決めた。
6月には味わいが黒ビール風の新商品「ドライゼロブラック」を発売、飲食店向けに良質な泡を作れる専用サーバーも開発して営業活動を強化する。
サントリーの1~7月販売量も前年同期比4%増の283万ケースと好調で、10月には徳島産ユズ果汁を加えた「オールフリー 瀬戸内限定ゆず」を全国で限定発売。約2000カ所の小売店で試飲会も開き、顧客層の拡大を図る。
ビール風味飲料は、キリンビールが2009年に発売した「キリン フリー」が人気の火付け役となった。飲酒運転への社会的批判の高まりも背景に、販売量は右肩上がりで拡大。今年も前年比約4%の市場拡大が見込まれる。
ビール類が昨年(2013年)まで9年連続で縮小する中、販売競争の重点分野の一つとなっている。(SANKEI EXPRESS)