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ビール開発競争 重税が生んだ新ジャンル 品質向上に懸念も (4/4ページ)

2014.8.18 08:20

第3のビールだった「極ZERO(ゴクゼロ)」を発泡酒に変更して再発売し、記者会見するサッポロビールの尾賀真城(おが・まさき)社長。ゆがんだ税制のために、日本のビールメーカーは高い技術力と経営資源を「ビールっぽいもの」をつくることに傾けざるを得ないのが現状だ=2014年7月15日、東京都渋谷区(共同)

第3のビールだった「極ZERO(ゴクゼロ)」を発泡酒に変更して再発売し、記者会見するサッポロビールの尾賀真城(おが・まさき)社長。ゆがんだ税制のために、日本のビールメーカーは高い技術力と経営資源を「ビールっぽいもの」をつくることに傾けざるを得ないのが現状だ=2014年7月15日、東京都渋谷区(共同)【拡大】

  • ビール類飲料の税額の推移(1990年~2014年)=2014年8月17日現在、※発砲酒として再発売された「極ZERO」、※1キロリットル当たり

 アサヒのドライゼロは、今年1~7月の販売量が前年同期比16.4%増の239万ケース(1ケースは350ミリリットル缶24本)と伸長。特に、梅雨明けを迎えた7月後半は売り上げが約4割も伸びたため、8月の増産を決めた。

 6月には味わいが黒ビール風の新商品「ドライゼロブラック」を発売、飲食店向けに良質な泡を作れる専用サーバーも開発して営業活動を強化する。

 サントリーの1~7月販売量も前年同期比4%増の283万ケースと好調で、10月には徳島産ユズ果汁を加えた「オールフリー 瀬戸内限定ゆず」を全国で限定発売。約2000カ所の小売店で試飲会も開き、顧客層の拡大を図る。

 ビール風味飲料は、キリンビールが2009年に発売した「キリン フリー」が人気の火付け役となった。飲酒運転への社会的批判の高まりも背景に、販売量は右肩上がりで拡大。今年も前年比約4%の市場拡大が見込まれる。

 ビール類が昨年(2013年)まで9年連続で縮小する中、販売競争の重点分野の一つとなっている。(SANKEI EXPRESS

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