「ない」証明困難
一方、小保方氏は理研チームとは別に、独立して検証実験を行う。4月の会見で「作製にはコツがある」と話しており、論文に沿った手法で自ら証明できるか注目される。現在は準備中で、作製の実験はまだ開始していないという。
理研チームがこのままSTAP細胞を作製できなかった場合でも「存在しない」と科学的に結論付けることはできない。「ある」ことは証明できても、「ない」ことの証明は難しいからだ。理研幹部は「小保方氏が作製できなければ、ないとの結論になる」と話す。理研が小保方氏の検証実験を6月末に急遽(きゅうきょ)、容認したのは、細胞が存在しないことを前提にした動きとの見方もある。(SANKEI EXPRESS)
≪理研、再生研の規模半減へ 名称も変更≫
STAP論文の不正問題をめぐり、組織の見直しを進めている理化学研究所は8月27日、研究不正の再発防止に向けた改革計画を発表した。小保方晴子(おぼかた・はるこ)研究ユニットリーダーが所属する発生・再生科学総合研究センター(神戸市)は「解体的な出直し」として規模を半分程度に縮小し改組。幹部を一新し名称も変更する。