東京と埼玉でこれまでに3人の国内感染者が出ているデング熱で、厚生労働省は9月1日、新たに新潟や千葉などの計19人がデング熱に感染したと発表した。重い症状の人はいないという。いずれも海外渡航歴はなく、東京の代々木公園とその周辺を訪れていた。厚労省は、いずれも代々木公園で蚊に刺され感染した疑いが強いとみている。国内での感染者は計22人となった。
厚労省によると、新たに感染が確認されたのは、東京都13人▽千葉県1人▽埼玉県1人▽新潟県1人▽神奈川県2人▽茨城県1人-の男女計19人。年齢は小学生から50代までで、前日に感染の疑いがあると発表された新潟県の1人と神奈川県の2人も含まれる。いずれも8月に代々木公園やその周辺を訪れていた。
検査を行った国立感染症研究所(感染研)によると、22人は全員、アジアで流行する同じ型に感染。感染研の西條政幸部長は「現状では感染地域は限定的で、10月末には蚊の活動は止まる」と話し、感染が広範囲に広がり持続する可能性を否定した。厚労省は蚊に刺された後に高熱が続いた場合は医療機関で受診するよう呼びかけている。