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【逍遥の児】ステンドグラスは光の中で精彩を放つ (2/2ページ)

2014.9.9 11:25

 転機は33歳。意を決し、単身、イタリアに渡った。ミラノ郊外。小さな村の工房。2階に泊まり込み、制作に熱中した。

 「イタリア語はほとんど話せません。でも、やることは一緒ですから、仕事はできた。工房長にならないかとの誘いもあったけど、永住する気はありませんでした」

 長期休暇をとった。中古車を買い、欧州の教会を巡った。ステンドグラスの歴史、奥深さを体得していく。

 「ステンドグラスは人々が大切に守ってくれる。未来永劫(えいごう)、残る。この仕事に誇りを持ちました」

 満を持して帰国。独立を果たした。遠藤周作文学館(長崎市)や全国の教会、銀座のバー、湯河原のフランス料理店などを手掛け、評価は高い。

 ――ところで、工房名の「ミュージデ」って、一風変わっていますが

 「友人のトルコ人女性の名前を拝借しました。吉報という意味です。ちょっといい響きでしょう」(塩塚保/SANKEI EXPRESS

 ■逍遥 気ままにあちこち歩き回ること。

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