【本の話をしよう】
ここ数年、話題となっている糖質制限ダイエット。でも、最近は「糖質制限は体に悪い」という反論も出てきたりと、結局何が正解か分からない。そんな混乱に終止符を打つ決定版が登場した。医師の大和田潔さん(49)らが監修した『炭水化物の新常識』だ。ごはんやパンなど、炭水化物との適切な付き合い方を教えてくれる。
「今、糖質制限をめぐる議論が混乱の時期にさしかかっている。長期的に実践できる方法を記した本が必要だろう、ということで企画されたのが本書です」。糖質制限を礼賛するのでも、悪者にするのでもない。バランスのとれた内容に仕上げている。「糖質は活動しやすい体を作るには必要なものです。一切糖質を排除してしまうと、エネルギー欠乏・ガス欠になってしまい十分な運動量を継続できなくなる。本書で提案しているのは、『上手にごはんを食べましょう』というシンプルなこと。運動を支えられる糖質を確保したうえで、タンパク質と脂質で補う方法です」