【京都うまいものめぐり】
アシェットデセール専門店の「デセール ラ・フラムブルー」が京都にオープンした。アシェットデセールとはフランス語で「お皿に盛りつけられたデザート」という意味で、フランス料理などのコースの最後を締めくくるデザートのことだ。作りたてのデザートを“コース仕立て”で供するという、国内でも珍しい存在。すでに多くの客を魅了している。
麩屋町(ふやちょう)通と蛸薬師(たこやくし)通の交差点を東に少し進む。木目調の小さな間口の店は奥に長く、京町家特有の“うなぎの寝床”。全8席の幅広カウンターの奥には坪庭もあり、想像以上にゆったりとした空間で心地よい。
3皿のコースのみ
メニューはコースのみで3皿構成。メーンに当たる2皿目のグランデセールを選ぶ形式だ。1皿目のアミューズデセール「グレープフルーツのジュレと和梨のスープ仕立て」は、酸味と甘みが交差するようなやさしい風味で食感もなめらか。この控えめさが好ましい。