深遠な音世界に
シャーロットに取材した際には「1800年代のサーカス用のオルガンなど昔の楽器をたくさん持っていて、演奏しているとアイデアがどんどん降りて来るのよ」と話していて、この日はUFOドラム(おそらくハングドラムの変形)やメロトロンなどをバンドの機材と一緒に持ち込んでいた。それらの独創性あふれるサウンドの重厚感、父ジョン・レノンを彷彿させるショーンとシャーロットの歌声を軸にしたハーモニーも美しく、映像と合わせて深遠な空間に誘引されていく流れがとても心地良い。
中盤では「アメリカの演歌みたいなもの」と、ペギー・リーの歌などで知られる「ゴールデン・イアリングス」を熱唱。ショーンのギターが圧巻で、その熱量のまま、シャーロットが南アフリカでの体験を元に書いた曲「ヨハネスブルグ」や、時間の短いライブではやらないという「グレート・エクスペクテーション」も披露した。