「宇宙のファンタジー」「シャイニング・スター」「ブギー・ワンダーランド」、そして「セプテンバー」。タイトルを並べるだけで、腰がうずく方も多いのではないでしょうか。少しでも1970年代のソウルやディスコに興味があるのならご存じ、アース・ウィンド&ファイアー(EW&F)の大ヒット曲の数々。大編成バンドならではの華やかなサウンド、アフリカや宇宙をテーマにした壮大な世界観などで人気を得て、いまなお不動の地位を築いているモンスターグループなのです。
EW&Fの看板は、モーリス・ホワイトとフィリップ・ベイリーという2人のボーカリストですが、グルービーなサウンドを支えていた人物も忘れてはなりません。それがギタリストのアル・マッケイ。72年に加入し81年に脱退するまで、絶頂期をファンキーなギター・カッティングでバンドを支えました。「セプテンバー」や「シング・ア・ソング」といった代表曲では作曲も手がけ、プレーヤーとしてだけでなくソングライターとしての才能も持ち合わせた職人なのです。